製造プロセスのあらゆるフェーズで課題を解決いたします
私たちが課題解決に際し、最も大切にする事柄のひとつは現場です。
その課題に対し真摯に取り組んだ一例として…
—加工機のオイルパンの中に手を入れて、不良原因を探りました
—表面処理ラインの床に膝をついてサンプリングしました
—熱処理プログラムを自ら組んで、金属組織の相変態や析出の調査をしました…
このような活動を経て解決に至った課題もあります。
あるいは、国立大学と産学連携を組み、最新理論を学び、現場にフィードバックする。
相手を問わず知らないことには教えを乞い、学ぶことのできる素直さも私たちの基本姿勢です。
多くの場合、課題解決に至る道筋にスマートさは無いものと考えます。
必要な事は、愚直なまでの三現主義の実践なのかも知れません。
現場と共に、現物と現実の徹底的な観察を行い
現場・技術者・管理者などの全ての関係者で議論し、真の問題を発見します。
これらが価値に変換することに、私たちは喜びを見出します。





課題解決例 -1


課題の内容
お客様の組立て工場では、弱電機器用LCDの保護フィルムの貼り付け作業の歩留まりの改善が難航していました。調査の結果、症状は外観不具合、原因はホコリ(環境異物)の付着と挟み込みでした。
取り組みの結果
フィルムに静電気対策を施すと同時に、CPM製のクリーンベンチ内で作業を行っていただくことで、当該不具合0%を達成しました。
それからのちには、保護フィルム貼り付け作業工程自体を弊社が請け負わせていただくに至りました。
成果のポイント
・現場観察と検証による現状の把握
・真因を追及する為の各種調査
・ホコリ0%実現のための静電気対策検討
・除電システムとクリーンブースの実証テスト
・その後、クリーンブースの性能は、某大手光学メーカー様に評価され、80余台のご導入頂く契機となりました。
課題に対する解決力
私たちCPMにお声掛けを頂いたお客様におかれましては、その後も引き続き長いお付き合いをいただくことが少なくありません。これは、お客様がお求めになられる期待を超えた結果への追求姿勢への表れだと自負しております。
お客様のご要望に対しては無論のこと、需要として顕在化する以前のお客様の“Wants” を捉えること。それを汲み取るチカラこそがCPMがCPMであることの証です。
また、課題の解決力にも自信があります。何かお困り事があれば、その時こそ私たちを思い出してください。「とりあえずCPMに連絡してみよう。あそこなら何とかしてくれる」…と思っていただけるようになることが、私たちの目標のひとつです。
貴社の部品調達部門のように、お気軽にご連絡ください。
課題解決例-2


課題の内容
新規試作部品に異物付着、ざらつきが検出されました。外観不具合のみならず、お客様ラインでの付着物脱落による基板回路の短絡の可能性が課題となりました。
原因は、めっき前処理工程を無効にした熱処理に起因する異物固着と、めっき浴中への個体浮遊物の持ち込みでした。
取り組みの結果
調査の結果、異物の主成分は炭化物であることが判明しました。ただし、浸炭焼入れ工程を有する為に、直接原因である炭化物自体の付着防止は困難な状況でした。
真因追求がたらい回しになりがちな課題でしたが、製造工程に関わる全協力企業を横串にする形で情報と課題の共有化を図り、その上で各工程、各協力企業で対処対応可能な複数の改善策を組合せて一定の成果を得ることができました。
また、効果の継続的な監視、また流出歯止め策として、CPMで全数画像検査を行っています。
成果のポイント
・全工程の責任の主体がCPMにあることの明確な意思表示
・元素分析など解析結果を裏付けにした事実による管理
・「不具合を検出」するレベル→「加工の方法」の改善
→「不具合の出ない仕組み」づくりへのステップアップ
・課題解決を共に支えてくれる協力企業の信頼と協業体制
・各企業の担う単工程の中の小さな工夫の積み重ねの集合成果